現在のルクソール(古代テーベ)として知られる都市のナイル川東岸に位置する古代エジプトの大規模な神殿群で、紀元前1400年頃に建設された。エジプト語ではイペット・レスト、「南の聖域」として知られていた。東岸にある2つの主要な神殿のひとつで、もうひとつはカルナックである。テーベにある他の神殿とは異なり、ルクソール神殿は、カルトの神や死後のファラオを神格化したものには捧げられていない。その代わり、ルクソール神殿は王権の若返りに捧げられている。エジプトの多くのファラオが、現実的にも概念的にも戴冠した場所であったかもしれない(アレキサンダー大王の場合のように、彼はルクソールで戴冠したと主張したが、メンフィスの南、現在のカイロ近くには行ったことがなかったかもしれない)。